Mac OS Xのローカル環境(MAMP+MacPorts)で
Movable Typeを動かしてみよう - 準備編 
[ 09.06.24 update ]

Macでローカル環境を構築したい!

いつも同じコトをやれば良いハズなのに、いつも似たようなコトで悩んでる。
はい、成長しないBUNです。

Mac Proにローカル環境を構築しようと思い立ったのですが、
いつもより比較的簡単に設定が完了したので、備忘録を兼ねて記事にします。

Mac OS Xユーザーのみなさんのお役に立てると嬉しいです。

STEP.1 XCodeとX11をインストール

はじめに、XCodeとX11をインストールしておきます。

via:ちょっと便利かも / 開発環境(Xcode)をインストールする
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tzwada/Mac/xcode/index.html

なぜ必要なのかは、実のところ良く判っていない・・・。
そんなBUNでもできた環境構築ですので、初心者の方もご安心くださいね。

STEP.2 MAMPのインストール

次に、MAMPをインストールします。

MAMP: Mac, Apache, MySQL, PHP
http://www.mamp.info/en/

リンク先のDownloadsからMAMP 1.7.2をダウンロードし、マウントされたディスクイメージ上にある「MAMP」を「アプリケーション」フォルダにドラッグ&ドロップするだけです。

MAMPはMac上にApache、MySQL、PHPのローカル環境を構築できるアプリケーションです。Windowsでローカル環境を構築できるXAMPのMac版のようなものだと思ってください。アプリケーションとして提供されているので、不要になった際にはフォルダごとMAMPを削除すれば良く、Mac内が不要なファイルで汚染されないのもメリットの一つだと思います。

STEP.3 MacPortsのインストール

MAMPを起動後にmt-check.cgiを実行すると判るのですが、デフォルトではMovable Typeに必要なモジュールが不足しています。そこで、MacPortsを利用して足りないモジュールをインストールします。

The MacPorts Project -- Home
http://www.macports.org/

OSのバージョンごとにLeopard (Universal)、 Tiger (Universal) 、Panther (PowerPC)がありますので、お使いのOSに合わせてダウンロードしてください。

なお、MacPortsの基本コマンドは下記のサイトで判りやすく説明されています。

via:えせSEの1日1Hack : MacPortが便利なので、まずは基本コマンドをまとめておく
http://www.key-p.com/blog/ohnishi/article.php?id=112

STEP.4 Terminalの操作

ここからは、Terminalを起動してコマンドを打ち込んでいきます。
sudoと記述されている箇所では、ルート権限が必要です。あらかじめパスワードを設定して、rootユーザーを有効にしておきましょう。

via:【コラム】OS X ハッキング! (251) Leopard解体新書(2) ~さようならNetInfo~ | パソコン | マイコミジャーナル
http://journal.mycom.co.jp/column/osx/251/index.html

※毎度sudoを入力するのは面倒な方は、あらかじめrootユーザーにしておいてください。

MacPortsの設定と初期化

MacPortsでモジュールをインストールする前に、MacPortsの初期化を行います。
以下のコード部分に含まれる「$」はrootではなく通常のユーザーでコマンド入力していることを表していますので、実際には入力しないでください。

$ echo 'export PATH=$PATH:/opt/local/bin:/opt/local/sbin/' >> ~/.bashrc
$ echo 'export MANPATH=$MANPATH:/opt/local/man' >> ~/.bashrc
$ echo 'source ~/.bashrc' >> ~/.bash_profile
$ sudo port -d selfupdate
$ sudo port -d sync

via:MacPorts | Macの手書き説明書
http://veadardiary.blog29.fc2.com/blog-entry-1151.html

ImageMagickとPerlMagickのインストール

では、個人的に鬼門だったImageMagickをインストールします(笑)

$ sudo port install ImageMagick +perl

MacPortsだと1行で終了。
嬉しい反面、今までの苦労は・・・と愕然としますね。
ちなみに、+perlはPerlMagickをインストールに含めるための記述です。

via:p5-perlmagick - MEMO:はてな支店
http://d.hatena.ne.jp/katona/20090217/p2

※09.06.24 追記
ImageMagickのインストール時にエラーが発生する方は、
既にactiveになっているImageMagickが原因かもしれません。

未検証ではありますが、参考サイトを見つけたのでこちらもご覧ください。

via:ImageMagickのインストールでエラーが出たのでメモ - 我流天性 - がらくた屋
http://blog.cgfm.jp/garyu/archives/1327

PerlのパスをMacPortsのインストールディレクトリへ変更

MacPorts上からインストールしたImageMagickは、/opt/local/bin/に存在します。
そこで、/usr/bin/にあるperlをMacPorts上のperlに置き換えます。

$ cd /usr/bin/
$ sudo mv perl perl.bak
$ sudo ln -s /opt/local/bin/perl /usr/bin/perl

これでシンボリックリンクが生成され、MAMP上のMovable TypeからImageMagickが使えるようになりました。

via:【OSX】MySQLとMAMP
http://ml.coban.jp/etcetc/osxmamp.html

DB関連モジュールのインストール

では、DB関連のモジュールをインストールしましょう。

$ sudo port install p5-dbi
$ sudo port install p5-dbd-mysql
$ sudo port install p5-dbd-sqlite
$ sudo port install p5-dbd-sqlite2

BUNは普段PostgreSQLを使う機会がないため、p5-dbd-pgはインストールしていません。必要な方は、追加でインストールしてください。

オプションモジュールのインストール

さて、準備編もいよいよ大詰めです。
最後にmt-check.cgiでいうところの「オプションモジュール」群をインストールしましょう。

$ sudo port install p5-gd
$ sudo port install p5-crypt-dsa
$ sudo port install p5-archive-zip
$ sudo port install p5-xml-atom
$ sudo port install p5-mail-sendmail

なお、BUNは上から順番に最低限必要と思われるモジュールを追加していったのですが、p5-xml-atomをインストールした時点でMail::Sendmailを除く全てのモジュールがグリーンになりました。

もしかすると、p5-crypt-dsaとp5-archive-zipもp5-xml-atomのインストールで自動的に含まれるのかもしれません。

STEP.5 mt-check.cgiで確認

前段の作業が全て終わったら、念のためmt-check.cgiを実行して問題なくインストールされているかどうかを確認してみましょう。

なお、このままではMySQLを利用する際にmt-config.cgiの記述に若干のコツが要ります。
詳しくは、次の機会に改めてご説明しますね。

詳しくは、Mac OS Xのローカル環境(MAMP+MacPorts)で、Movable Typeを動かしてみよう - 設定編をご覧ください。

日本時間で6月9日 AM2:00から、WWDC 2009が開幕ですね。
昨年に続いて、オンラインに零れてくるネタをリアルタイムにフォローする予定です <(^_^;)

コメント:6件

  • こんにちは(*´∇`*)

    この記事は!!!?
    私の為の記事と勘違いしてしまいそうです(笑)

    早速明日試してみまっす(⌒^⌒)b

    PS.
    会社の余っていたWinでローカル環境をセッティングし、
    無事にMTが動く様になりましたw
    IE確認用にもほしかったので(笑)

  • > ピーチbyワタナベさん

    以前、MAMPでMTのローカル環境を・・・というご質問をいただいていたので、
    ご参考になればと記事にしてみました(笑)

    もし不具合や問題があれば、記事をブラッシュアップしたいので
    ぜひぜひコメントお願いしますね!

  • こんにちは。こちらの記事を参考にMTをMacBookAirに作成してみました。
    ところが、mt-check.cgiの結果、DBD::mysqlを認識しなかったので対応した方法をコメントしておきます。

    ・p5-dbd-mysqlをインストールする前に、mysql5-serverをインストールします。

    sudo port install mysql5-server

    ちょっと前までは、mysql5 +server とvariantsで指定する必要があったみたいですが、
    現在はmysql5-serverのようです。
    (確認コマンド:port variants mysql5)

  • こんばんは、今頑張ってしております。
    質問ですがよろしいでしょうか?
    PerlのパスをMacPortsのインストールディレクトリへ変更部分で、sudo mv perl perl.bakを実行すると、mv: perl: No such file or directoryと出ますが、どのように解決したらよいでしょうか?
    ど素人の質問で申し訳有りませんが、もし教えて頂けたら光栄です。

  • 無名さん

    返信がすっかり遅くなってごめんなさい <(^_^;)
    更新頻度が低いので、フォローいただけて嬉しいです。

    Movable Type 5もリリースされ、動作環境も変わっているので
    時間ができたら、Snow Leopardで再度検証してみますね。

    コメント、ありがとうございました!

  • マコシオさん

    ご返答が遅くなって、ごめんなさい。
    ご質問いただいた件は、既に解決済みかもしれませんが
    念のためお答えしておきますね。

    mv perl perl.bakというコマンドは、
    もともとあるperlをperl.bakという名称に変更するためのものです。
    エラー文で「そんなファイルやディレクトリは、ないんですけど」とありますので
    マコシオさんのMacには、perlがインストールされていない状態なのだと思われます。

    なので、このコマンドは無視して
    次のシンボリックリンクの生成に進んでみてください。

コメントフォーム

トラックバック(1)

トラックバックURL : https://gabs.cc/mt/mt-tb.cgi/tb
※お手数ですが、上記URLの「tb」を「10」に置き換えてPingを送信してください。

頻繁に固まるようになっていたMacBook Proから、新しいマシンに乗り換えるにあたって、した作業のメモです。 MAMP, MT5のインストール, Ma... 続きを読む

最近のコメント

  • 2010.02.13 09:21 BUNのコメント: マコシオさん ご返答が遅くなって、ごめ
  • 2010.02.13 09:17 BUNのコメント: 無名さん 返信がすっかり遅くなってごめ
  • 2009.11.21 03:25 マコシオのコメント: こんばんは、今頑張ってしております。 質
  • 2009.09.19 18:00 無名のコメント: こんにちは。こちらの記事を参考にMTをM
  • 2009.06.09 10:39 BUNのコメント: > ピーチbyワタナベさん 以前、MA
  • 2009.06.08 22:34 ピーチbyワタナベのコメント: こんにちは(*´∇`*) この記事は!